#01撫で撫で[亀岡]編
- 触れることのできる安心感
- 明智光秀が本能寺の変を起こした時の出陣地である亀山城。
だけど今回はお城だけじゃない亀岡の魅力を吸いとって撫でようと思います。
卯月、晴天の散策日和
霧が多く曇りがイメージの亀岡だけど、今日はいい天気でいい予感しかしない一日のはじまりです!
まじまじと見ると駅の形がかっこいいのです。
青い空とのコントラストは波のようでもあり、山並みのようでもあり。
保津川下りをイメージしたデザインなのだとか。
京都スタジアムの建設も着々と進み、活気ある雰囲気をバスターミナル越しに見ていると、バスがやってきました。
吸われて吸って
癌を吸いとってくれるという樫の木がある癌封治の神社として有名な「薭田野神社(ひえだのじんじゃ)」を目指そうと思います。
バスで約18分、「国道佐伯」で下車。
反対車線のバス停・・・
あれ?なんか不思議な形をしている・・
近づいてみると・・・
バス停から徒歩約5分で「薭田野神社」に到着です。
パワースポットがたくさんあって、有り難い神社です!
その中でも、本殿の後方の鎮守の森の中が塚上になっていて“土盛”となっている場所があるのですが、ここがとても気持ちが良い!
約3000年程前にこの地に住み着いた人達がこの土盛の処で食物の神、野山の神を祀り、田畑を造り、収穫した穀物を供え作物の豊作と子孫の繁栄を祈り捧げました。
その後、大和朝廷の基礎が出来上がった和銅2年、丹波国守大神朝臣狛麿が朝廷の指示によって土盛の前に社殿を造営し、佐伯郷の産土神として祀り、国の安泰と五穀豊穣を祈ったのが「薭田野神社」の起こりです。
かつては禁足地だったそうですが、今は入ることができます。
大切に護られている神聖な場所は、まるで異空間です。
是非、訪れて体感してもらいたいです。
悪いものを吸いとってもらい、願いを叶えるチカラや叶うまで頑張れるチカラなど多くのものを吸いとってパワー満タンです!
- 薭田野神社
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- 住所
- 京都府亀岡市薭田野町佐伯垣内亦1
- 電話
- 0771-22-4549
- アクセス
- JR亀岡駅よりバスで約15分
醸す
「薭田野神社」の正面にある鳥居を出て少し歩くと、「丹波地酒 翁鶴」ののぼりがヒラヒラ。
吸い寄せられるように道を進み、「大石酒造」にやってきました。
「大石酒造」は元禄年間創業の老舗蔵元です。
大石さんの後をついて「酒造り資料展示室」へ。
珍しい道具が色々展示してあります。
京都産の酒米の山田錦や祝、五百万石などに実際に触れることができます。
「大石酒造」本館には蔵本自慢のお酒をきき酒で楽しむコーナーがあったり、旧精米所が「酒喜庵」という和風喫茶になっていて、ゆっくりくつろぐことも出来ます。
- 大石酒造 丹波路酒の館(亀岡本店)
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- 住所
- 京都府亀岡市薭田野町佐伯垣内亦13
- 電話
- 0771-22-0632
- WEBサイト
- https://www.okinazuru.co.jp/
おもてなしの心を味わう
そろそろ腹ごしらえの時間だなぁと思っていたら、
なんだか雰囲気の良いお店が目の前に現れました。
「大石酒造」から徒歩約3分程で「宮本屋」に到着です。
席を用意してもらっている間に、創業90年2代目のご主人、木戸 邦考さんにお話しを伺いました。
丹波の四季を鮮やかに感じさせてくれる旬の会席も用意されています。
予約無しでも対応していただけますが、是非お問い合わせの上お出かけ下さい。
- 宮本屋
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- 住所
- 京都府亀岡市薭田野町佐伯大日堂32
- 電話
- 0771-22-0635
- WEBサイト
- https://www.miyamotoya.jp/
禅のこころ
お腹もいっぱいになったので、田園風景を眺めながらのんびり歩きます。
この辺りは江戸時代の絵師、円山応挙の生誕の地だそうです。
応挙と所縁が深いことから「応挙寺」とも呼ばれている「金剛寺」を目指します。
「宮本屋」から徒歩で約20分、門前の奥に山門が見えてきました。
「金剛寺」に到着です。
住職の中道 高志さんにお話しを伺いました。
なんだか深い話でした。
どの箇所も同じように細かく緻密に仕上げるのでは無く、常に少し離れた所から見つめることが大切なのは仕事や人生も同じだなぁとしみじみ。
良いお話し有難うございました。
現在の本堂は老朽化により再建されていますが、円山応挙が寄進した当時の本堂の模型が展示されていて襖絵の配置がわかるようになっています。
実物を見てみたかったです、と言ったら「私も見たかったです!」と優しい笑顔をなさったのが印象的でした。
- 福寿山・金剛寺
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- 住所
- 京都府亀岡市曽我部野町穴太宮垣内43
- 電話
- 0771-22-2871
- 事前連絡
- 本堂の拝観は無料ですが、事前に要連絡
- WEBサイト
- https://www.kongouji.net/
最後になでなで
「金剛寺」から住宅地を徒歩約7分、最後の目的地「穴太寺(あなおうじ)」が見えてきました。
「穴太寺」は705年創建と伝わる古刹です。
三伹路に面した「仁王門」は京都府の登録文化財に指定されています。
まっすぐ伸びた参道の先に本堂が。
本堂は古寺の風格を醸し出しています。
住職の奥様 穴穂 宏子さんにお話しを伺いました。
5月から6月には安寿姫・厨子王丸伝説に基づく「厨子王丸肌守御本尊」が特別公開されるそうです。
安寿姫が厨子王丸に託した守り仏は、時には身代わりとなり、厨子王丸を守ったそうです。
「穴太寺」は苦しみを代わりに受け止めて下さる仏様ばかりで、有り難すぎますね。
さぁ、バスに乗って亀岡駅に戻ります。
- 菩提山・穴太寺
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- 住所
- 京都府亀岡市曽我部町穴太東ノ辻46
- 電話
- 0771-24-0809