伝統食・行事食の歳時記

あゆ寿司mv

南丹市

鮎寿し

鮎が丸ごと入った名物駅弁

かつて若狭から京都に鯖を運ぶ「鯖街道」があったように、由良川や保津川の流域で獲れた生きたままの鮎を「アユモチ」と呼ばれた人々が京都に運んだ〝鮎の道〞がある。園部はその鮎を運ぶルートの中間地点にあり、近くを流れる大堰川や園部川も鮎の名産地として知られてきた。
     

1899年に園部駅が開業し、ほどなく大阪の料亭「淡宇」の支店として創業した「淡路屋」は、今も続く老舗。看板商品の「鮎寿し」は、鮎を開いて塩と酢で締め、酢飯と握り仕上げた姿寿し。名物駅弁として人気を博し、戦争中には食糧難から一時途絶えたものの、戦後しばらくして復活。夏になると1日300個を売り上げることもあったという。その後、車の普及や鉄道事情の変化に伴って車内販売が行われなくなり、年々需要が減ったことから2015年までに販売を終了。しかし根強い要望を受けて再び復活し、今は予約が入った時のみ作られている。

鮎はまるごと2匹入り、頭から尻尾までそのまま食べられるほど柔らかい。昔懐かしい経木の折詰に入り、風情をかき立てる。駅弁マニアからは〝幻の駅弁〞と称され、各地の駅弁イベントにおいても即完売となることが多く、根強い人気を集めている。

会社写真

淡路屋

  • 〒622-0041 南丹市園部町小山東町溝辺14-5
  • TEL:0771-62-0339
  • 時間:9:00~18:00
  • http://awajiya.net/

大阪の料亭「淡宇」の支店として1910年創業。園部駅のすぐ近くに店を構える食堂、駅弁・仕出し弁当の老舗。「鮎寿し」は昭和初期から続き、同じく看板商品の「栗めし」とともに、名物駅弁として愛されている。

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