伝統食・行事食の歳時記

手長エビmv

福知山市

手長エビ

長いはさみが特徴の由良川名物

由良川は京都府の北部を流れる一級河川。流域は京都・兵庫にまたがり、人々の生活や文化を育んできた。豊かな水と美しい自然に恵まれ、多種多様な動植物が生息しており、アユの漁場としても知られる。この由良川でアユと共に名物のひとつとされるのが、長いはさみ脚が特徴の手長エビである。「カワエビ」とも呼ばれ、由良川や丹波地方の河川に生息し、5月から7月にかけて漁が行われる。生食されることはなく、素揚げや唐揚げ、塩焼きにして食べる。調理すると鮮やかな赤色になり、ぷりぷりとした食感が美味。昔から河川の近くに住む人々の貴重なタンパク源とされ、福知山市の大江町ではお中元として贈られることもあったという。

大江町では手長エビを町の名物にしようと住民自治組織「大江まちづくり住民協議会」が養殖事業を計画。卵から人工ふ化させることに成功している宮津市の海洋高校から稚エビを譲り受け、2017年から養殖実験を始めた。手長エビの養殖は水の管理が難しく、全国でも例がない。1年目は冬場の冷え込みで稚エビが全滅。2年目も豪雨の影響や共食いなどで大半を死なせてしまった。その後もなんとか成功させようと、町をあげての努力が続けられている。現在は、市内大江町にある料理仕出し「かわて」(0773-57-0038)で食べることできる(要確認)。

会社写真

大江まちづくり住民協議会

大江山の酒呑童子伝説で知られる大江町の、安心安全に暮らせるまちづくりの実現を目指して結成された住民自治組織。地域の活性化を目標に様々な活動を行い、2017年からは手長エビの養殖に取り組んでいる。

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