伝統食・行事食の歳時記

鹿肉mv

亀岡市

とり貝寿司

夫婦和合のめでたい寿司

とり貝は二枚貝の仲間で、〝オハグロ〞と呼ばれる足の部分を食用とし、鳥のくちばしのような形状、または味が鶏肉に似ていることからその名で呼ばれ、高級貝として重宝されている。

丹後では大型に成長し、日本有数の優良漁場として知られている。天然のとり貝は豊凶の差が非常に激しいことから貴重なものとされ、京都では全国に先駆けて養殖に取り組んできた。京都府立海洋センターが稚貝の人工孵化に成功。天然ものより大きく育ち、より肉厚で歯ごたえがよく、独特の甘みが好評を博している。このように安定的に生産、提供できるのは京都だけとされ、「京のブランド産品」に水産物として初めて認証。特許庁の地域団体商標にも登録されている。亀岡の薭田野神社を中心に行われる伝統行事「佐伯灯籠」は国の重要無形民俗文化財に指定されており、祭りの伝統食として古くからとり貝寿司が来客にふるまわれてきた。甘辛く煮たとり貝を円すい状に握った寿司飯の上にのせてゴマをまぶす。具にあえて味の濃い干しとり貝を戻して使い、寿司にする地域は珍しい。ご飯を男性、貝を女性に見立て、夫婦和合のめでたい意味があるとされており、子孫繁栄や五穀豊穣を願って食べられる、大切な郷土食である。佐伯灯籠(8月14日)の時期に、市内の「宮本屋(0771-22-0635)」で食べることができる(要確認)。

会社写真

稗田野神社

「佐伯灯籠祭」は毎年8月14日に行われる、稗田野神社・御霊神社・河阿神社・若宮神社の四社合同の夏祭り。五基の灯籠、太鼓、神輿が薭田野神社から巡航し、合同祭典が行わる。国指定重要無形民俗文化財に登録。

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