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亀岡市
春の薬膳[チョロギ]
長寿を願う不思議な形の縁起物
チョロギはシソ科の植物で、根の先端にできる2〜3㎝ ぐらいの塊茎部分が食用となる。数段のくびれがあり、巻貝や芋虫にも見えるような不思議な形状をしている。
ユリ根のような食感でかじると歯応えがあり、漬物や天ぷらにすることが多いが、ソテーや煮物など様々な調理法で食べることができる。脳を活性化させる効果や、病から身を守り、精神を安定させるなどの効果があるとされ、長寿の縁起物として正月のおせち料理に用いることが多い。
チョロギは栽培しやすく、全国各地で作られてきた。11月下旬ごろから12月にかけてが収穫どきとなる。長期保存でき、土の中に埋めておくと翌春近くまでもつという。
かつては全国各地で作られていたが、農家の高齢化や中国からの輸入もあり、わずかな生産者を残すのみとなっていた。近年になってその希少性が注目されるようになり、産地が特産化を進めるようになってきている。京都でも亀岡市宮前町神前地区で50軒ほどが栽培している。地元住民が作るNPO法人「チョロギ村」では、加工品の開発や薬膳レストラン「おうち薬膳 忘れな」を開設。交流の場を作り、チョロギを生かした地域づくりを行っている。

特定非営利活動法人チョロギ村
- 〒621-0242 亀岡市宮前町神前長野15
- TEL:0771-56-8807
- https://chorogimura.com/
チョロギを栽培し特産物にすることによって、地域の交流の場を作り、地域の活性化をはかることを目的に発足。チョロギを使った加工品、特産物の生産・販売や、地元の野菜や薬草を使ったレストランなどを経営する。