移住者インタビュー

独立をきっかけに京丹波移住:
人の温もりに支えられる田舎暮らし

独立をきっかけに京丹波移住:人の温もりに支えられる田舎暮らし

今回は大阪から京丹波町へ移住された福島大輝さんにお話を伺いました。
移住するまでの人生経験が現在の活動に繋がるエピソードをご紹介します。移住するまでの経緯、現在の活動、京丹波町への想い、京丹波町に住む人の温もりが伝わるお話をしていただきました。

福島 大輝さん

1989年大阪府大阪市生まれ。アメリカ、オレゴン州ポートランドのコーヒーロースターを始め、梅田や心斎橋などのワインバー、カフェなどで経験を積み2021年京丹波町でann`s cafeを開業。
2022年から京丹波町に移住。「犬と人とを繋ぐ一杯の珈琲」をテーマにコーヒーの売り上げの一部を保護犬活動費として寄付し一頭でも多くのワンちゃんの命を救い殺処分ゼロを目指して日々活動しています。

不思議な縁でたどり着いた京丹波

移住を考え始めたきっかけは?

福島さん:大学卒業後、社会人野球をしていたのですが所属先が城崎温泉の近くで、そこで初めて田舎暮らしをすることになり、暮らしていく中で都会より合っているなと感じました。その時の経験から田舎での暮らしを考えることになりました。

田舎暮らしの中でもなぜ京丹波町を選ばれたのですか?

福島さん:城崎での生活の後は大阪に移り住み飲食関係の仕事をしていたのですが、いずれは独立したいと考えていたところ、両親が老犬保護施設の会社を京丹波町で運営していて、施設の一部をカフェスペースとして利用できることになったことが一番のきっかけです。

ご両親の影響も大きかったのですね。他の地域も検討されていたのですか?

福島さん:当初は大阪から京丹波町に通っていました。曽祖父の家が兵庫県丹波市にあり空き家になっていたので、一時はそこを改修し住むことも考えていましたが、コーヒー豆の仕入れ等のため大阪に通うことが見込まれたので、店舗に近い京丹波町に住むことにしました。飲食店を営業していく上で何より食材豊かなのが京丹波町の良いところなので、常に美味しい食材を使って料理を提供できています。

大阪からの移住ということで不便に感じる点などはありませんでしたか?

福島さん:生活拠点を完全に京丹波町へ移すまでは、大阪から電車とバスを利用して京丹波町へ通っていました。公共交通を使って通えていたので特に不便さは感じなかったですね。今は車で移動することが多いのですが、京阪神の方まで1時間半〜2時間程度で行くことができ、程良く都会から離れているので、自分の中では理想的な環境でした。

地域の方の温かさに支えられて

福島さんが感じる京丹波町の魅力を教えていただけますか。

福島さん:1番の魅力は周りの人がみんな温かいことだと思います。自分のお店も同じ地域の常連さんが多くて、地域に支えられているお店だと思います。近くに住んでいる方から家で採れた野菜をよく頂くので、店で焙煎したコーヒーなどでお返しをしています。都会での暮らしでは考えられないですが、良い距離感で暮らせているなと感じます。

人の温かさに支えられているとのことですが、何かエピソードがあればお聞かせいただけますか?

福島さん:お店があるのは井尻という地区なのですが、地域の行事や清掃作業に必ず参加するようにしています。大変な作業の時もありますが、そういった機会に参加することでお店や自分のことをよく知ってもらえる機会になったと思います。井尻の方だけではなくて、普段食材の仕入れをさせてもらっている京丹波町の生産者の方とも良い距離感で関わることができています。
自分と年齢の近い生産者の方も多いので、一緒に京丹波町を盛り上げられたらと思っています。

人との距離感は都会との生活とは全然違いますよね。移住を検討される方も不安に感じる点かと思いますが、何かアドバイスをいただけますか?

福島さん:人との付き合いは都会では考えられない環境ですよね。大阪に住んでいる時は近所の人と話したこともなかったですし、京丹波町での生活を始めた時は僕も正直びっくりしました。京丹波町の暮らしの中では、近所の人におすそ分けしたりすることが習慣になっているのは、人との関係を繋いでいく上で良いことだと思いますし、相手を思いやる気持ちは勉強になります。
最初は人との距離感に戸惑う方もいるとは思いますが、思いやりの気持ちを持って接することができれば、地域の方とも良い関係が築くことができると考えています。

自身の経験を活かして京丹波に貢献

野球をされていたとのことですが現在も継続して活動されているのでしょうか?

福島さん:今は京丹波町にある須知高校で週1回コーチとして指導に行っています。京丹波町は野球ができる環境もすごく整っているなと感じています。都会では練習中の音も気にしないといけないですし、公園で気軽にキャッチボールもできません。選手たちには、こんなに素晴らしい環境で野球できることは当たり前ではないので、常に感謝の気持ちを持ってプレーするようにと伝えていますね。野球に限ったことではないかもしれませんが、のびのびと運動できる環境が本当に素晴らしいですね。僕にも子どもがいるので、子育てをする上でとてもありがたいと思っています。

お子さんがいらっしゃるとのことですが、子育て環境はどのように感じていますか?

福島さん:子どもに対する支援は手厚いなと感じています。同じ年代の子どもは少ないのですが、離乳食教室などに参加した際に一人一人しっかりと対応していただけるので、とても助かっています。妻も教室などに参加して子育てをされている方と知り合う機会になっているので、人と繋がる意味でも良い環境だと思います。

最後に今後京丹波町でどのような活動をしていきたいですか?

福島さん:京丹波町は食の町と言われていて、僕も飲食の仕事をしているので食の面から京丹波町を盛り上げられたらと思っています。最近ではマルシェなどのイベントが充実しているので、積極的に参加するようにしています。昨年もマルシェ限定の商品を販売し、今までとは違ったチャレンジもしています。行政、民間関係なく一致団結している雰囲気が京丹波町にはあるので、その一員として貢献したいですね。

福島さんのお話、いかがでしたでしょうか。現在の仕事から独立を検討されている方にとって、参考になるお話だったのではないでしょうか。
小さなお子さんがいらっしゃるご家庭にとっても参考になったかと思います。
新たなチャレンジ、起業のヒントを探したい方は京丹波町に足を運んでみてください!福島さんを始めとする起業者の方々とお話をしてみてはいかがでしょうか。

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福島さんの活動をもっと知りたい方はこちら
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