森の京都 森の京都を深く知る

Seventh Home(綾部市)

野菜ソムリエの宿で、スローライフを満喫

Seventh Home(綾部市)

森の京都エリアを旅する際、選択肢のひとつとなる「農家民宿」。夢だった田舎暮らしを経験できるのはもちろん、アフターコロナの新しい旅のかたちとして、今大きな注目を集めています。なかでも美しい里山が残る綾部市には20軒以上があり、多彩な体験ができることをご存知でしょうか?今回ご紹介するのは、綾部市北西部にある「Seventh Home(セブンスホーム)」。人なつこい石崎さんご家族のおもてなしに心ほどけ、蛍狩りや川遊びも満喫。里山の自然を体いっぱいで感じ、最高のリフレッシュができること間違いなしです。

空気も水もおいしい、志賀郷を訪ねて

Seventh Home

青い空と清流、風にそよぐ稲穂……。綾部市北西部の「志賀郷(しがさと)」は、典型的な“日本の田舎らしさ”が残る小さな集落。6世紀に遡る伝説や、七不思議が伝わるほど歴史が古い土地としても知られています。一方で最近は、「農業をしながら暮らしたい」「自然豊かな場所で子育てをしたい」という若い移住者も増え、新しいコミュニティも生まれています。

seventh_02
seventh_03
seventh_04
seventh_05
previous arrow
next arrow
seventh_02
seventh_03
seventh_04
seventh_05
previous arrow
next arrow

農家民宿「Seventh Home」を営む野菜ソムリエの石崎葉子さんとご家族も、アメリカや東京での生活を経て、志賀郷の風土や人に惹かれ、2018年春にこの地に移住されたそう。

築100余年の大きな古民家を、元の建物の雰囲気を残しながら、海外からのゲストも快適に過ごせる空間にリノベーション。玄関の広い土間は、元は傘職人の工房兼自宅だった名残。風情ある中庭もあり、大きな窓のあるお風呂からは、満点の星空が瞬きます。最近は倉庫の2階を改装し、多目的スペースに。志賀郷の風景を眺めながらワーケーションも可能になったそう。海外に長く住んでいたこともあり、石崎さんご家族はとてもとてもフレンドリー。国内外からのゲストを温かく迎えてくれます。

丹精込めて育てた野菜やお米がごちそうに

  • Seventh Home
  • Seventh Home

「自分たちで食べるものは、自分たちで育てたい」と、自然農法の農業をされている石崎家。主に野菜づくりは葉子さん、米づくりは夫の喜之さんが担当。農薬や肥料に頼らず、大地や自然本来の力で育まれた素材は、どれもみずみずしく、力強いおいしさ、甘みがあります。これらを、野菜ソムリエの資格を持つ葉子さんの手料理で味わえるのも魅力です。栄養バランスもよく、しみじみとおいしい料理に、体の中から元気が湧いてきそう!

  • Seventh Home
  • Seventh Home

こちらは、ご主人の喜之さん。収穫後の米を昔ながらの天日干しにすることで、しっかり旨みを引き出しているのもこだわりだそう。「農業に興味があれば、野菜の収穫や稲刈りなどもぜひご一緒に。でも、普段忙しくされている方なら、携帯をオフにして、何もせずのんびりするのもおすすめですよ」(喜之さん)。

Seventh Home

家族連れや海外のゲストと一緒なら、葉子さんと一緒に「おむすびづくり体験」をしてみてはいいかが? 無農薬で育てたお米を土鍋で炊きあげ、シンプルに塩むすびにしていただくもの。「お米がこんなにおいしいなんて!」という声も多いそう。

また、ヨガが趣味という葉子さんは、リクエストに応じてビギナー向けのヨガ体験も開催中。朝にレッスンを受ければ、1日をより心地よく過ごせそうです(45分 500円 ※要予約)。

虫取りや川遊びも。「自分で遊びをつくる」喜びにふれて

Seventh Home

Seventh Homeのすぐ裏は、由良川水系の清流「犀川(さいかわ)」。初夏は蛍狩り、夏は川遊びを楽しめるとあって、家族連れに人気です。

自転車を無料でレンタルできるので(※保険料が別途かかります)、綾部の里山をサイクリングでめぐるのもおすすめ。その際は、志賀郷にある6軒の農家民宿が制作した「散策マップ」を参考に。七不思議に出会える場所、森のかたちが「となりのトトロ」のように見えるスポットなどが紹介されています。

Seventh Home

見渡す限りの空と森、川、畑……。ここには、それ以外何もないけれど、数時間ここで過ごしてみると、大人も子どもも「何もないからこその贅沢」があることに気づくはず。車が少ないと、空気がこんなにおいしいなんて、図鑑で見ていた虫が、あちこちを飛び回っているなんて。森を探検するだけでも楽しい。親子で想像力を働かせて遊びをつくっていく楽しみもあります。

「また帰ってきたいと思える、あなたの7番目の家になれたら」という思いから、Seventh Homeと名付けたという葉子さん。ここはまさに、もうひとつの故郷のような場所。忙しい日常を忘れ、頭は空っぽにして田舎暮らしにどっぷり飛び込んでみて。将来、田舎暮らしを検討されている方もぜひ。綾部市は移住のサポートも手厚く、先輩移住者に、いろんな体験談を聞くのもおすすめです。

Seventh Home(セブンスホーム)

関連記事を見る

トップへ