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癒し〜Therapeutic〜 森の京都

亀岡市亀京窯(ききょうがま)

森の京都

無心に土と向き合う陶芸体験、森の中での窯焚き見学。
世界にひとつの器を手にしたとき、
五感を満たされる満足感に包まれる。

目の前の土と向き合い、「こんな形にしたい」とイメージしながら、手指に伝わる“土の感触”を感じながら無心に器を作っていく。
陶芸は、ものづくりの楽しさだけでなく、心と身体を癒してくれる効果があるのではないでしょうか。
京都・亀岡。のどかな里山風景が残る地で、手づくりの「陶芸体験」をしてみませんか。

森の中にある、手作りの窯

陶芸家の中井絵夢さんは、京都伝統工芸大学校で陶芸を学び、兵庫の丹波立杭焼の窯元で5年間の修業後、故郷の亀岡で「亀京窯(ききょうがま)」を立ち上げました。「子どもの頃から、豊かな自然が残る亀岡が大好きでした。独立するとき、祖父が所有する山を切り開き、日本で最も古い様式といわれる「穴窯」を1年がかりで自作しました」と中井さん。

中井さんの作品は、釉薬(ゆうやく)を使わずに、土そのものと木を使って焼き上げる「焼き締め」という技法。土の風合いと、燃えた木の灰が溶け出た色合い、自然のままの素朴な温かみがあり、ひとつとして同じものがないのが特徴です。中井さんは、修行元の「丹波」と窯場の近くに流れる「音羽川」から「丹波音羽焼」と名付けました。

陶芸の魅力

陶芸の魅力は、子どもの頃に戻ったような“土遊び”の喜びかもしれません。忙しい日常を忘れて、じっくりと陶芸に集中するひとときは、とても貴重な癒しの体験になることでしょう。

ひんやりとした土を触り、手指で感じながら作品づくりに没頭する、瞑想のような時間。気分転換によるストレスの解消。心を落ち着かせ、じっくりと土と向き合う時間の尊さ。世界で一つの器を手にしたときの充実感と達成感。どれもが素敵な時間だからこそ、没頭する人も出てくるのではないでしょうか。


「1時間半もあれば制作できるのですが、『とても落ち着く』と言って、2時間、3時間とずっと土を触っている方もいらっしゃいますね(笑)」と、中井さんは参加者の様子を語ります。いろんな人に陶芸の魅力を知ってもらいたい想いから、陶芸体験を始めた中井さん。「体験する方々に『楽しい』と思ってもらえることが、一番嬉しいことです。納得のいくまで陶芸の時間を楽しんでもらいたいです。」と陶芸を存分に楽しんで欲しいという想いがたっぷりと伝わってきます。また、焼き上がった器を手にしたとき、しっくり馴染むのは、手づくりならでは。「焼き締めの器は、表面に微細な凹凸があるので、ビールの泡がクリーミーになったり、余分な水分を取ってご飯がおいしくなったり、味わいの違いに驚くと思います。長く使い続けることで色や艶が変化するので、愛着も湧くと思います」と、陶芸の魅力もたっぷりと教えてくれました。

静かな森の中での窯焚き見学

亀京窯では、年に2〜3回、3日間にわたって窯焚きを行います。窯焚きの期間中であれば、陶芸体験者は窯焚きを見学することができます。

手作りの窯場は、工房から歩いて10分ほどの山の麓にあります。マイナスイオンたっぷりの森の空気を吸いながら山道を歩くと、森の中に切り開かれた亀京窯が姿を現します。
「窯焚きは、少なくても10人、多いときは50人ぐらいのお客様が来られたこともあります。森の中で聞こえるのは、鳥の鳴き声や風の音、川の流れる音、『ずっとここに居たい』というお客様も」と中井さん。窯焚きの間、野うさぎやキツネ、リス、鹿など、さまざまな動物に出会うこともあるそうです。

※窯焚き見学:窯焚き期間中は見学いただけます。

癒しの体験プラン

手びねり陶芸体験

亀京窯の工房では、「手びねり陶芸」を体験できます。手回しの「ろくろ」を使って、自分のペースで作ることができ、形づくりの自由度が高いのが特徴です。
「手びねり陶芸体験は、私が空いている日に行っています。まずは、お電話でご予約ください。『いい趣味を見つけた』と、月に1、2回来られる方もいらっしゃいます」と中井さん。

土にふれる「触感」、器の形を見つめる「視覚」、森の中の音「聴覚」や木の香り「嗅覚」、自作の器で味わう「味覚」。まさに五感を満たしてくれる陶芸の体験。自分好みの癒しのひとときを。

実施日
随時
参加人数
1名様〜4名様
服装等
汚れても大丈夫な服装で。(エプロンの貸し出し可)
爪が長い場合は、切った方が作りやすい。
ご予約
https://morinokyoto.jp/event/event_154799/

施設情報

ホームページ
https://www.instagram.com/kikyo_gama/