森の京都とは
- 森と人が育んできた、
もうひとつの京都。 - 山の恵みを受け、豊かな森とともに発展してきた、もうひとつの京都「森の京都」。山から湧き出す清らかな水と肥えた大地は、古くから京の都の繁栄を支え、長い年月をかけながら、人々の暮らしと地域文化を育んできました。農村ののどかな生活を彷彿とさせる里山の風景や、茅葺き屋根が美しい日本の原風景、受け継がれた知恵を活かし森の恵みを享受して生きる人々の姿。「森の京都」は、そういった自然とともにある日々のちいさな感動を、もう一度大切にしたくなる場所かもしれません。
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- JR京都駅から快速電車で20分。静かな峡谷を抜けると、あたり一面にのどかな田園風景が広がっています。かつて、この地で育まれた豊かな産物を京の都に届けていたという歴史があり、雅な京文化と慎ましい農山村の文化を混ぜあわせながら、独自の生活スタイルを発展させてきました。亀岡盆地を囲むなだらかな山々と市の北東部をゆうゆうと流れる「保津川」。このまちで暮らす人たちは、ほどよい自然を眺めながら日々を送っています。
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- 八木、園部、日吉、美山の4町が合併した南丹市。のんびりとした里山の風景から本格的な山林まで、自然との距離や人々の暮らしにグラデーションがあります。自然を活かした温泉やレジャースポット、美しい日本の原風景がのこる「かやぶきの里」は、この地を訪れる人々を癒しの空間へと誘ってくれます。また、由良川の源流域には「芦生研究林」があり、トロッコ道に足を踏み入れてみると、そこには手付かずの神秘的な森が広がっています。
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- まち全体の83%を森林が占めている京丹波町。京の都から続く山陰街道や丹後半島を結ぶ交通の要衝として発展してきました。山々のあいだを縫うように集落と田畑が形成され「丹波ブランド」の黒大豆や大納言小豆、マツタケ、栗など、高品質の食材がつくられる豊かな土地には、農山村ならではの食文化が育まれています。この地に続く「ものづくり」の風土は現在も受け継がれており、陶芸家や家具職人、ステンドグラス作家、ギター職人などが移り住んでいます。
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- 古くから、北近畿エリアの商業や交通の拠点として栄えてきた福知山市。かつて、明智光秀が治めた城下町からすこし目線を遠ざけてみると、歴史的要所や信仰の対象となった山々が各地に広がっています。鬼伝説の云い伝えがある「大江山連邦」には、秋のおわりとともに神秘的な雲海が現われ、見る人の心を魅了し続けています。山の恵みに感謝し、山とともに生きてきた先人に敬意を払う。この地に暮らす人たちだけがもっている特有の力強さがあります。
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- 奈良時代から糸づくりとともに発展してきた綾部市。まちを巡ると、農山村ならではの田の字づくりの古民家に加え、養蚕の名残がある屋根幅の広い家を目にします。「水源の里」と名付けられた集落には、春先になるとミツマタやシャガの群生が現れ、秋には樹齢500〜1000年のトチの木たちが一斉に実をつけます。そんな里山に息づくていねいな暮らしに魅力を感じ、畑を耕すライフスタイルを求めて都会から移り住む人たちも数多くいます。
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- 「北山杉」の生産をはじめ、古くから林業で生活を営んできた京都市右京区京北。まちの93%を森林が占めており、平安京造営時には良質な木材を届けたという歴史があります。この土地で育まれる『里山を大切にし、森とともに暮らす』という “こころ” は、林業に携わる人々だけでなく、木材を扱う職人や作家、地域の資源を活かしてイベントやツアーを企画する人々など、長く地元に住む人にも、新たに移り住む人たちの元にも受け継がれています。
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