静けさと華やかさが交差する
京北の春は、南北朝時代に開かれた「常照皇寺」にある国の天然記念物「九重桜」とともに始まります。平安時代から幕末まで、毎年夏には生鮎を朝廷に献上していた歴史があり、今もなお桂川の源流域で育った天然の鮎を求めてたくさんの釣り人たちが足を運びます。京北は納豆発祥の地のひとつと言われており、毎年お正月に「納豆もち」を食べる習慣があります。
京北の山奥を流れる片波川源流域には、西日本屈指の巨大杉の森があり「伏条台杉(ふくじょうだいすぎ)」が群生しています。なかには樹齢1000年といわれている巨木もあり、私たちに山の偉大さを伝えてくれます。京北の木こりたちは、古くから大切に受け継がれてきた山の資源を守り、未来へと引き継いでいくために、技術を磨き、山を育て、良質な木材を共有しています。
自然と調和し、山の恵みを大切に日々を営む里山のライフスタイルを発信しようと、新しく移り住んだ人々を中心に、世界中からさまざまなゲストを迎えている京北。地域のお母さんたちから地域の伝統食を学んだり、職人さんの工房でものづくりを体験したり、トレッキングに出かけたりしながら、豊かな里山の暮らしや文化に触れてみませんか。