森の京都

【やまむろ団子】

  • 南丹市
【やまむろ団子】

農作業に欠かせない伝統の保存食

南丹市八木町山室地区に伝わる「やまむろ団子」はこの地区独特の食べ物で、丸めた団子をサンキライ(サルトリイバラ)の葉で包んだ素朴な伝統食。

農作業の忙しい折に簡単に作ることができ、保存がきく便利さと腹持ちのよさで、田植えの時期の食事や間食として受継がれてきた。素材の味と塩だけのシンプルな味わいとサンキライの香りがよく、きな粉をつけて食べることが多い。サンキライの葉と団子を包む竹の皮には殺菌作用があり、鮮度を保つのに効果がある。蒸し直すだけでやわらかくなり、保存食として重宝されてきたが、今では作られることがほとんどなくなって消えつつあった。山室地区の有志が集まる「山室農産加工グループ」では、この伝統食を後世に残そうと、各家庭ごとに違うレシピをまとめ、伝承・普及する活動を続けている。地元のイベントに出されるほか、注文を受けて作ることもある。素材はすべて地元でとれるものが使われ、団子につけるきな粉も大豆から丁寧に手作り。往時を思い出させる懐かしい味で、好評を博している。

材料

  • 米粉…………………………400g
  • 餅粉…………………………100g
  • ……………………………小さじ2
  • 熱湯…………………………360cc
  • よもぎ………………………70g
  • いばらの葉…………………24枚
  • きな粉(砂糖・塩)………適量

作り方

  • ①米粉、もち粉、塩を混ぜ合わせ、熱湯を入れてこねる。
  • ②丸めてうすく山形にし、中央に穴を開け、40~50分蒸す。よもぎはこのときに入れる。
  • ③杵でなめらかになるまでつく。
  • ④丸めてサンキライの葉で包む。
  • ⑤もう1度蒸し器に入れ、15分ほど蒸す。
レシピ

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