【耳うどん】
- 京丹波町
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地域の伝承を記憶に残すあらたな郷土食
京丹波町下大久保地区の薬師堂には、耳の病気に効くという霊験を持つ薬師如来が祀られており、耳を治すために昔から人々が足繁く通い、お参りしたという伝承が残っている。下大久保地区の村おこしをしようと地元の有志が集まって結成された「下大久保虹の村づくりの会」は、その伝承を記憶にとどめ、地域のあらたな特産品にしようと相談し、2011年に「耳うどん」を開発した。
耳うどんは栃木県佐野市にも同様の形状をしたうどんがあるが、その名の通り耳たぶのような形をしており、見た目のインパクトが十分。口に入れるとふわっとやわらかく、なめらかな食感が新鮮。たっぷりの野菜と一緒に煮込むと、野菜のうま味ともちもちしたうどんが絶妙に絡み合って美味しい。通常のうどんより弾力があって、噛むと耳たぶの部分と内側の部分で食感の違いが面白い。常設の店舗はなく、地元のイベントなどに出店されて、この地域のあらたな郷土食として徐々に浸透してきた。食べると体が温まって元気が出ると人気を集め、地元の人々の楽しみのひとつとなっている。
下大久保虹の村づくりの会は、耳うどんのほか、特産の梅を生かした梅干しづくりなどを行っており、地域の活性化に貢献している。また、下大久保地区の例祭には「野菜みこし」が巡行される。
詳細情報
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補足情報 - 下大久保虹の村づくりの会
京丹波町下大久保地区の村おこしを目的に結成。田舎の暮らしやのどかな里山の風景を楽しんでもらおうと、耳うどんの開発や梅干しづくり、様々な体験などを企画。地域の魅力を発信し、活性化に一役買っている。
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