伝統のおいしさを

"飲 む"発酵

日本酒の原点「生酛仕込み」を守り、
丹波杜氏が“発酵の技”で醸す、
手造りの地酒。

亀岡市

大石酒造

味噌や醤油、そして日本酒。日本の食文化には、微生物を利用した「発酵」が重要な役割を果たしています。和食のおいしさを引き立てる日本酒。その理由は、和食のうま味成分(アミノ酸)が、日本酒にも含まれていることとか。
日本酒は、「麹菌による糖化」と「酵母による発酵」を同時に進行させる「並行複発酵」という、世界的に珍しい高度な醸造方法で作られています。
醸造技術や機械化進んだ現在において、昔ながらの酒造り「生酛」の手造りにこだわる蔵元を訪ねます。

丹波の気候と自然、
丹波杜氏の技が醸す、伝統の酒造り

実りの秋、たわわに実った稲穂が「赤い(丹)波」の様に見える米所・丹波。この時期、昼夜の寒暖差よって発生する「丹波霧」の厳しい気候に揉まれながら、米や野菜たちはたっぷりの栄養を蓄えていきます。丹波で生産される米や丹波黒豆、小豆、京野菜たちは、今も昔も、京の台所を支え続けています。

大石酒造株式会社は、江戸時代(元禄年間)に創業。創業以来、約300年に渡り、伝統的な生酛仕込み・寒仕込みを守り続けている生酛蔵です。「丹波路『酒の館』亀岡本店」で酒の直売と酒蔵見学(ビン詰め・酒造り資料)、「美山路『酒の館』美山蔵」で醸造と酒蔵見学・直売を行っています。

「地元の酒蔵として、機械化による大量生産ではなく、ベテランの丹波杜氏による“昔ながらの製法『生酛』”を守り続けています」と8代目の大石 博司さん。

丹波路『酒の館』亀岡本店

広い敷地内に「本館」「酒喜庵」「本蔵」の施設があります。

本館の1Fは、詰めたてのお酒や丹波の特産品の売店、きき酒コーナーがあります。2Fの酒造り資料展示室では、伝統の酒造りの様子や生酛造りの解説など、酒造りについて学べます。

旧精米所だった酒喜庵では、和風喫茶で甘酒を楽しんだり、丹波の発酵特産品である味噌や醤油を購入したり、ゆったりとくつろぐことができます。

旧仕込み蔵の本蔵は、創業三百年を記念して開館した地酒の直売店(試飲コーナー併設)です。当時の仕込み道具がそのままの店内は、レトロ酒蔵の雰囲気が味わえます。


丹波路『酒の館』の
酒造無料見学

本館と本蔵の酒蔵見学。ビン詰工場や酒造り資料館、旧仕込み蔵。
詳しくは、大石酒造のホームページをご確認ください

美山路『酒の館』美山蔵

日本の原風景が残る「かやぶきの里」で有名な美山。酒造りに適した冬の環境と、奥深い芦生美山の源流水、良質な地元の酒米を求めて、美山に酒蔵を移設しました。

美山路『酒の館』では、酒蔵見学をはじめ、日本酒(きき酒コーナー併設)や特産品を販売しています。また、グランピングが楽しめる「美山グランピング かやグラ」を併設。


美山路『酒の館』美山蔵の
酒造無料見学

美山蔵の酒蔵見学(要予約)、お酒の仕込み期間除く。
詳しくは、大石酒造のホームページをご確認ください

伝統の生酛仕込み・寒仕込み

日本酒の酒蔵では、杜氏(とうじ)と呼ばれる製造責任者が、酒造りの一切を取り仕切ります。地域ごとに技の流派があり、なかでも「丹波杜氏(兵庫)」、「越後杜氏(新潟)」、「南部杜氏(岩手)」の「日本三大杜氏」が有名です。大石酒造では、機械にたよらず、丹波杜氏が「生酛仕込み・寒仕込み」の技を活かした、手造りの酒造りを行っています。

生酛とは、江戸時代に確立された自然の微生物を巧みに利用して優秀な酵母を生育させる技術です。

  • 「もとすり」または「山卸し」と呼ばれる、冷却した蒸米と米麹を仕込水ですりつぶす。
  • 「打瀬」という低温で三日ほど寝かせる。
  • 「暖気入れ」といって温度を少しずつ上げて、清酒酵母だけを純粋に培養させる。

といった、非常に手間をかける酒造りです。

「“発酵”は生き物ですから、仕込みの時はつきっきりです。手造りで24時間管理している蔵は、日本全国でも少ないと思います。生酛の酒は、コクのある濃醇な味わいが特徴です。うれしいことに“日本酒の原点を味わいたい”という若い方も増えてきています」と丹波杜氏。

店舗情報

各施設の詳細は施設ホームページで
ご確認ください。
  • 施設名

    大石酒造「酒の館」

  • 住 所

    京都府亀岡市ひえ田野町佐伯垣内亦13

  • 電 話

    0771-22-0632

  • 営業時間

    9:00~18:00(見学は16時までに入館下さい)

  • 定休日

    木曜日(不定期) お盆・お正月

  • HP

    https://www.okinazuru.co.jp

  • アクセス
  • 施設名

    美山路酒の館(美山蔵)・美山グランピング かやグラ

  • 住 所

    京都府南丹市美山町南新高瀬13

  • 電 話

    美山路酒の館(美山蔵):
    0771-77-0007
    美山グランピング かやグラ:
    0771-77-1077

  • 営業時間

    美山路酒の館(美山蔵):10:00~16:00

  • 定休日

    美山路酒の館(美山蔵):水曜日・木曜日 お盆・お正月

  • アクセス
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